2018年10月23日

被災後の支援対策について〜被災地の負担とならないような支援を考える必要があるようです〜

こんにちは

西日本各地に甚大な被害を与えた記録的豪雨、最大震度7を観測した北海道地震。

近年、地震や台風、豪雨による被害があり、被災地への支援をされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか？

　
今日は、被災後に起こる様々な問題について考えていきたいと思います。

　
◇◆震災関連死について◇◆

震災で助かってもその後亡くなってしまう、「震災関連死（災害関連死）」が問題になっています。

　
≪震災関連死の多い順≫

【阪神大震災の場合】
　
　
第1位　肺炎　

第2位　心不全

第3位　心筋梗塞等

第4位　呼吸不全等

第5位　脳梗塞

　
　
「震災関連死」で「肺炎」が最も多い原因は、口の中の細菌が唾液や胃液とともに肺に流れ込み、肺炎を起こす「誤嚥性肺炎」です。

口の中を健康な状態を保つ「口腔ケア」は、災害時の過酷な環境では、命を守る重要な取り組みとして注目されています。

　
≪予防方法≫

○歯磨きが最大の予防となります

歯磨きができない場合はうがいをする

水が無い場合は、ガーゼ状の布を人差し指に巻き付け、歯の表面の汚れを落とす。

　
○入れ歯は洗浄剤が使えない場合は、歯ブラシで磨くかガーゼ地のもので拭き、夜ははずして寝るようにする。

　
○唾液を出して予防する

唾液には細菌を洗い流してくれるだけでなく、殺菌効果もあります。

　
≪災害時の口内ケアのやり方≫

【歯ブラシがないとき】

�@食後に少量の水やお茶でうがいをする

�Aハンカチやティッシュで歯の汚れを取る

　
【水が少ないとき】

�@水で歯ブラシを濡らし、歯磨きをする。

�A歯ブラシの汚れをティッシュで拭き取りながら磨く。

�B少量の水を口に含み、2〜3回すすぐ。

　
【唾液を出す】

�@耳の下、頬、顎の下を手でもんだり温めたりすると唾液が出やすくなります。

　
　
サンスター「災害時のオーラルケア方法」より

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水がなくても、口腔ケアが出来る商品が販売されています。

　
　
○口腔ケア○


【商品説明】

拭き取ることでお口の中を清潔にし、口臭を予防する口腔ケア用のウエットティシュです。

ノンアルコール、無香料の低刺激タイプです。

保湿成分（ヒアルロン酸・トレハロース）配合。
　

　
○にこピカ○


【商品説明】

お子様用の歯みがき用のウエットシートです。

しっかり拭き取れる凸凹メッシュシート。

お出かけに便利な携帯用で、どこでも簡単に乳歯ケアできます。

キシリトール（甘味剤）・カルシウム（湿潤剤）・りんご＆緑茶ポリフェノール（湿潤剤）配合。

りんご味。　
　

　
○明治うがい薬○



【商品説明】

うすめずそのままうがいすることができます。

口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去 に

　
　　　
防災対策として、非常持ち出し袋に準備しておいてくださいね。

　
非常用持ち出しについて詳しくご紹介しているページは

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◇◆支援物資による第二の被害について◇◆

物資支援という「善意」が、現場に混乱を招いている場合もあるようです。

　
お笑いコンビ「千鳥・ノブさん」が西日本豪雨災害の支援対策として、

ネットのライフライン情報のなかにあった、「倉敷商業高校近くのセブンイレブンで救援物資の受け入れる」
という投稿を見つけてＳＮＳで拡散した結果、

　
当該店舗が知らないうちに駐車場に大量の物資が運び込まれ問題となりました。　

後に無許可であることが分かり、「千鳥・ノブさん」が謝罪する騒動へと発展しました。

　
支援物資の処理の問題はこれまでも被災地で問題となっているようです。

　
集められた物資が避難所の場所を塞いでしまったり、

　
人手不足のなかで数か月かけて処理することもあり、被災地側の負担になっている場合もあるようです。

　

　
◇◆支援物資は現場のニーズを重視するように注意が必要◇◆

企業の支援の輪も広がっていますが、物資をむやみに送れば被災地の混乱を招く恐れもあり、各社は現地の情報収集に力を入れているようです。

【ライオン】

西日本集中豪雨災害ではが岡山県倉敷市に同社のハミガキやうがい薬、ハンドソープを提供。

　
【Ｐ＆Ｇジャパン】

国からの要請を受け、避難所に設置された仮設トイレを少しでも快適に保つために、トイレ用の消臭スプレー２００本を愛媛県伊予市に提供。

　
【ネスレ日本】

被災地では被災者だけでなく、支援者も強いストレスや緊張状態を強いられるため、災害救護対策本部などに、支援者用としてペットボトルコーヒーや自社製品のチョコレート菓子を提供予定。

　
　
　
また、物資よりも被災地で判断して使えるお金が有効という意見も根強く、募金活動を強化する企業も増えているようです。

　

　
せっかくの善意の支援、被災地に迷惑をかけないように、しっかりとした情報を入手し、本当に被災地の助けとなるような支援の在り方を考えていかないといけないですね。

　

　

　
今日はここまで！

最後まで読んでいただきありがとうございました。